ほぼ週刊冬季オリンピック通信 第5号 第1版

[カーリング]
 オリンピック日本代表決定試合が開幕。チーム青森との対戦相手を決めるチャレンジマッチでは、チーム長野が2−1で辛勝でした。常呂高校は第2戦で逆転勝利、第3戦でも接戦だったものの、エクストラエンドで実力の差に甘んじた形です。卒業後もメンバーで新たなチームを結成するかどうかは現時点ではわかりませんけれど、「金の卵たち」を各チームは放っとかないでしょうね。

 そしてきょう、いよいよチーム青森とチーム長野の4戦先勝の一騎打ちが始まりました。世界選手権出場によりオリンピック出場権を勝ち取ったチーム青森は、アドバンテージとして2勝が与えられています。つまりチーム青森は2勝、チーム長野は4勝すれば出場権獲得となるわけです。
 その第1戦、チーム青森はリザーブだった近江谷杏菜をサード起用する思い切った戦略。10エンドを終わって6−6と同点だったものの、エクストラエンドで後攻めの利をいかして勝利。あと1勝で出場権獲得です。その第2戦は13:00から開始予定。NHK衛星第1で生中継されます。


[フィギュアスケート]
 第1日はショートプログラムが行なわれました。女子は完璧な演技をみせたアシュリー・ワグナー[アメリカ]がトップ。男子は観衆の女性を釘付けにしたブライアン・ジュベール[フランス]が1位。ジュベールは第1戦フランスで4位に終わっただけに、ここで優勝してファイナル出場なるか。
 ペアでは川口悠子/アレクサンドル・スミルノフ組[ロシア]がショートで首位。落ち着いた演技で魅了しました。

 今夜第2版をアップ予定です。さて、1時からはBS1のカーリングを観ようか、BShiのフィギュアスケートを見ようか。ザッピングをするつもりです。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

ACC CMフェスティバル、テレビ部門グランプリは「宇宙人ジョーンズ」

 ACC(全日本CM放送連盟)が主催するテレビ・ラジオ広告の最高権威賞「ACC CMフェスティバル」の発表会がきょう行なわれ、サントリーBOSSのCM「宇宙人ジョーンズ」シリーズが選ばれました。

公式ウェブサイトはこちら

 私はこのコンテストを毎年楽しみにしています。15秒から90秒の中に、その企業が言いたいこと、宣伝したいことなどが凝縮されているCMは、一種の芸術であると考えております。私自身もハードディスクレコーダーを持っており、CMを飛ばすことが多くなりました。また地上波民放自体もほとんど観ることがなくなった今、CMを観ることが少なくなったような気がします。だからこそ面白く、感動し、そして考えさせられる入賞作品は、なおさら見入ってしまいました。

 今回グランプリの「宇宙人ジョーンズ」シリーズは2007年、2008年にもエントリーしたものの、いずれも入賞にとどまっていました。3年目の今年ついに悲願のグランプリを獲ったことになります。なおラジオCMは、パナソニックの「ナイトスチーマー」が選ばれたそうです(パナソニックもグランプリの常連なんですよね)。

 ただ残念なことにCMを観てみたい、聴いてみたいけれど、大部分はすでに放送を終了したものばかり(エントリー対象は'08年7月から'09年6月末まで放送されたもの)。全国で行なわれる発表会以外では、ほとんど目に触れられません。YouTubeなどに流れているものも、一部を除いて非公式な動画ばかり。ぜひ公式に歴代のCM動画をWebで見せてくれるよう、切に希望します。

2009年グランプリ・入賞作品から一部を。


「宇宙人ジョーンズ 地上の星編」



「宇宙人ジョーンズ 屋台編」


「ダイワハウスが言えない男」


「ホットペッパー カエラ×スヌーピー」

 
「小原歯車工業 キッチン編」
 北海道では流れていないんですが、面白いです。

 さて、来年はどんなCMがグランプリを取るんでしょうか。サントリーが2連覇なるのか、今年は入賞だった「こども店長」シリーズか、はたまたグランプリ超常連のパナソニックやコカコーラか、それとも。
 個人的には日産NOTEの「低燃費少女ハイジ」を一押しします。
こちらです(Flash必須)

テーマ : BOSS
ジャンル : テレビ・ラジオ

スポーツ・シンデレラ物語〜冬季オリンピック特集2

ポーランド


ボイチェフ・フォルトゥナ Wojciech Fortuna[ポーランド]
ノルディックスキー・ジャンプ


 1972年札幌オリンピック。70m級ジャンプ(現ノーマルヒル)では笠谷幸生[日本]の金を筆頭に、メダル独占に日本中が湧いたことは周知の事実です。しかし当の笠谷は、それほどの喜びの表情ではありませんでした。本当に金メダルを狙いたかったのは90m級(現ラージヒル)だったと、後のインタビューで明かしています。

 1972年2月11日、大倉山ジャンプ競技場には「70m級の感動よ、もう一度」との想いで大観衆が押し寄せました。ジャンプ90m級決勝、建国記念日で祝日ということもあって、NHK総合での中継の視聴率は関東地区で53.1%(ビデオリサーチ調べ)に達しました。

 そんな中、1本目でいきない最長不倒の111.0mを飛ぶ選手が現れました。彼が今回の主人公であるボイチェフ・フォルトゥナです。当時彼は19歳、それまでの最高順位はヨーロッパジャンプ週間で18位。ポーランド国内の予選会でかろうじて選抜された無名選手です。2位には笠谷が106.0mで追い、逆転の可能性を大いに残しました。

1回目終了順位
1 ボイチェフ・フォルトゥナ[ポーランド] 130.4p
2 笠谷幸生                124.9p
3 マンフレット・ウォルフ[フィンランド] 120.4p

 2回目、気まぐれな風が強さを増し、横からの突風がふくようになります。横風は姿勢を崩す危険性があるため、魔の風でもあります。スターターは公平にスタートできるよう配慮しても、カンテ(選手が飛び出る地点)付近の突風はどうすることもできません。
 それでも順番の前半は風が落ち着いていて、バルター・シュタイナー[スイス]が103.0mのジャンプでトップに立ちます。風が牙をむき出したのは後半からでした。転倒する選手も出る中、1回目トップだったフォルトゥナは、87.5mの大失敗ジャンプ。シュタイナーにわずか0.1ポイント差でトップにたちました。

 笠谷の2回目が近づきます。90m級で絶対に勝ちたい、勝たないといけない。そのようなプレッシャーと人知れず闘っていました。温厚な性格の笠谷が、オリンピック直前には家族にもやり場のない怒りをぶつけていたと言います。
 しかもスタート時、笠谷の前の選手がなかなかスタートしません。笠谷のイライラは頂点に達しました。
 ようやくスタート、観衆のだれもが笠谷の逆転を信じていました。カンテから飛び出す笠谷、そこに魔の横風が笠谷を襲いました。バランスを崩す笠谷。記録は85.0m。当時入賞圏内だった6位にも入れませんでした。

最終成績
1 ボイチェフ・フォルトゥナ[ポーランド] 219.9p
2 バルター・シュタイナー[スイス]    219.8p
3 ライナー・シュミット[東ドイツ]    219.3p
7 笠谷幸生                209.4p

 思わぬ金メダルに歓喜し、他の選手から胴上げを受けるフォルトゥナ。一方憔悴した表情で競技場を後にする笠谷。映画「札幌オリンピック」ではこの対照的な表情が、映画のラストシーンとして描かれていました。

 冬季オリンピックでポーランドに初めて金メダルをもたらしたフォルトゥナ。実は70m級でも6位入賞しています。札幌オリンピック期間中の1週間が、彼にとって絶頂期だったのかもしれません。1978年まで現役を続けましたが、優勝はおろか入賞もできず、すっかり忘れ去られた存在となります。

 さらに人生は転機を続けます。ポーランドではスキージャンプでの仕事はほとんどなく、タクシー運転手に転身、アメリカまで出稼ぎに行く生活になりました。自国にもどっても、アルコールやギャンブルの毎日が続いたこともあるとも伝えられています。
 そんな彼に再び脚光を当てたのもジャンプでした。90年代後半、アダム・マウィシュ(日本では「マリシュ」と伝えられますが、ポーランド語読みに従って今後は「マウィシュ」と書きます)が台頭。ワールドカップ総合チャンピオンに輝きます。フォルトゥナの存在も見直され、テレビ解説者や評論家としての仕事も入ってくるようになったそうです。「もう一度人生をやり直せるなら、またジャンパーになりたい」とも話しています。

 2007年ノルディックスキー世界選手権、マウィシュはノーマルヒル個人で優勝。奇しくもフォルトゥナが優勝した札幌で、ポーランドはジャンプ個人2種目制覇をしたことになります(札幌オリンピックはノルディック世界選手権も兼ねていた)。

参考資料:2002年2月12日(火)付け 朝日新聞夕刊

次回はスピードスケート。日本の窮地を救ったのは、あるノーマークの選手でした。

テーマ : スキー
ジャンル : スポーツ

ほぼ週刊冬季オリンピック通信 第4号

 先週は競技はフィギュアスケートだけで、しかもこの週末はバタバタしていたもので、そのフィギュアすら観られませんでした。

△フィギュアスケート
グランプリシリーズ サムスン・エニーコール・中国杯
 女子で鈴木明子が、男子で織田信成がアベック優勝。特に鈴木はショート4位からの逆転の初優勝です。これはオリンピック代表候補の3人に大きな動きが出そう。もしかすると浅田真央を抜き、安藤美姫に次ぐ第2の存在になるかも。
 そして男子の織田は出場した2つとも優勝で、グランプリファイナル出場を決定。彼もまだまだ「のりしろ」があるはずです。

△モーグル採点基準改定について
 FISワールドカップを来月に控えたフリースタイルスキーのモーグル。先週は気になるニュースが入って来ました。

朝日新聞、10月28日電子版より抜粋
 モーグルのスイス合宿から帰国した日本チームの高野弥寸志コーチが26日、報道陣にうち明けた。「ターンの採点基準が緩和されるかも」。エッジの効いた正確なターンを武器とする世界女王・上村愛子(北野建設)の優位性が薄まることへの危機感を吐露した。

 先日、カナダで開かれた国際スキー連盟(FIS)の審判クリニックに出席した日本人審判の情報によると、スキー板のエッジ部分を使う「カービングターン」が多少ずれても減点しない見解が示されたという。30点満点で争うモーグルの採点比重はターン50%が最も多く、エア(空中技)、スピード(タイム)は各25%。FISから正式な通達があったわけではないが、高野コーチは「多少ターンが雑でも高得点が出るようになるかもしれない。僕の心配で終わればいいけど……」。


 ネット掲示板では「これは露骨な上村叩きだ」と批判が続出していました。確かにFIS国際スキー連盟は、過去にも日本が得意としてきたノルディックスキー、ジャンプに何度となくルール改定を断行。日本の競技力が低下した一因とも言われています(今シーズンも風の状況に応じて飛型点が変化するルール改定を発表したばかり)。今回も昨シーズン、連戦連勝を続けてきた上村を意識していないとはいえないでしょう。
 これには「ヨーロッパ偏重」の保守的なFISの体質、さらに欧米の企業がほとんどの公式スポンサーの意向も見逃せません。

 ただ、上村以上のワールドカップ優勝数を誇り、トリノオリンピック金メダリストのジェニファー・ハイル[カナダ]も正確なターンを武器にしています。もし地元カナダに金メダルを! というロビー活動によるものならば、逆にターンの判定を厳しくし、ハイルのターンの優位性を上げるといった選択もあったと思います。今回の改定はエアを得意とする選手に得点のチャンスを与えたと解釈できるかもしれません(これもどこかの国のロビー活動によるものなのかな?)。
 いずれにしろ、上村にとっては不利な改定になりそうですけれど、採点基準がどう出るかはワールドカップが開幕してから見極めたほうが良さそうです。


△今週行なわれる競技
[フィギュアスケート]
グランプリシリーズ NHK杯〜日本・長野県長野市 ビッグハット
11月5日ー8日 (放送;NHK総合、NHK衛星ハイビジョン)
※女子;安藤美姫、中野友加里、ラウラ・レピスト[フィンランド]、石川翔子
※男子;小塚崇彦、高橋大輔、ブライアン・ジュベール[フランス]、村上大介
※アイスダンス;キャシー・リード/クリス・リード[日本]
※ペア;高橋成美/マービン・トラン[日本]、川口悠子/アレクサンドル・スミルノフ[ロシア]、井上怜奈/ジョン・ボールドウィン[アメリカ]

[カーリング]
バンクーバーオリンピック日本代表決定試合〜青森県青森市 青森市スポーツ会館
11月5日ー8日 (放送;NHK衛星第1、NHK総合・地上デジタルサブチャンネル〔青森県・北海道のみ。北海道は常呂高校が代表決定試合に進出した場合〕)
※女子;チーム青森、チーム長野、常呂高校
 5・6日でチーム長野と常呂高校が対戦し、先に2勝したチームが代表決定試合に進出。代表決定試合ではチーム青森に2勝のアドバンテージがあるため、チーム青森は先に2勝、チーム長野v常呂高校の勝ちチームは先に4勝上げればオリンピック出場チームとなる。

[スピードスケート]
ISUワールドカップ〜ドイツ・ベルリン
11月6日ー8日 ※日本選手多数出場予定

[ショートトラック]
ISUワールドカップ〜カナダ・モントリオール
11月6日ー8日 ※日本選手出場予定

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

FIFA U-17ワールドカップ 中間レビュー

 ナイジェリアで行われているFIFA U-17(17歳以下の選手だけのチーム)ワールドカップは、グループDまでが2試合を消化。グループEとFはきょう第2試合が行なわれます。

 そして明日は日本の最終戦であるメキシコ戦です。グループ3位になっても総得点などで決勝トーナメントに進むチャンスはあるため、メキシコには大勝しなければなりません。しかし第2試合でメキシコはブラジルに勝利。苦戦は必至となりそうです。
 第2試合のスイス戦もビデオで観ました。前半で2点取ったように、圧倒的な日本ペース。その波を簡単に覆されてしまうのは、やはり若さゆえか、それとも慢心か。ロングパスでFWにボールを託し、あとはDFとの勝負に持ち込むプレイを、後半には読まれてしまった展開です。第3戦のメキシコも、基本的には個人プレイ主体であるため、ある程度は組みやすいでしょう。ただ大勝するかというと、これも難しい。日本イレプンは将来のため、何を持ち帰られるでしょうか。

 グループAの地元ナイジェリアは、ドイツに引き分けてホンジュラスに勝ち、アルゼンチンに次いで2位。明日の試合でアルゼンチンに引き分け以上で決勝トーナメント進出決定です。
 ヨーロッパで若い世代でも強いのが、グループEのスペインとFのイタリア。今大会でもそれぞれ1勝して、勝ち抜けの可能性を引き寄せています。
 先日のU-20ワールドカップで優勝したガーナは、このU-17には出場できませんでした。代わりにアフリカ勢はナイジェリアのほかはやや低調な成績です。
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