2009年7月のスポーツ見どころ

△ツール・ド・フランス モナコ→パリ・シャンゼリゼ 3,459.5km
 4日ー26日 J-sports
 昔は観ていたんですけれど(NHKとフジテレビで放送していたころ)、ここ10年はほとんど注目していませんでした。今年は新城幸也と別府史之が参戦。複数の日本人選手が出場するのは初めてのことなので、否が応でも注目したくなります。果たしてツール名物の山岳ステージに2人は耐えられるか。そして優勝者は4たびスペインから出るのか。
 それにしても、1985年のベルナール・イノー[フランス]が転倒して鼻を骨折しながらフィニッシュしたのは、私は子どもながらに凄みを感じたものです。

△世界水泳選手権 イタリア・ローマ
19日ー8月2日 テレビ朝日・BS朝日
 競泳では入江陵介とアラン・ベルナール[フランス]の「水着認められなかったコンビ」が巻き返して世界新達成なるか。あと復活した寺川綾がどこまで世界に食らいつくか。
 個人的注目スポーツ美人は競泳のステファニー・ライス[オーストラリア]です。どうでもいいことだけど。

セイリング(ヨット)レーザーラジアル世界選手権 佐賀県唐津市
25日ー8月2日(女子)、8月3日ー10日(男子)

 レーザーラジアルとは何かは、公式ページに委ねます。2004年に第1回世界選手権、オリンピックにも2008年北京から採用されたという、ヨットの中でも歴史の浅いカテゴリーだそうです。

△ラグビーワールドカップ 2015/2019開催地発表 7月28日
 正式な発表はこの日に行なわれますが、6月末に2015年大会はイングランド、2019年大会は日本で内定したそうです。正式に決まったとなれば、日本開催まであと10年。長いようで短い年月です。日本はまず何をしなければいけないのか、早急に考えていかなければなりません。

その他
△ワールドゲームズ 台湾・高雄(オリンピック非採用競技の世界大会)16日ー26日
△男子ホッケーチャンピオンズチャレンジ2 アイルランド・ダブリン 5日ー11日
 日本出場。上位が「チャンピオンズチャレンジ1」へ進出。
△陸上ゴールデンリーグ
  3日 ノルウェー・オスロ(終了)
 10日 イタリア・ローマ
 17日 フランス・パリ/サンドニ
※注目は走り高跳び女子のアリアン・フリードリッヒ[ドイツ]です。ティア・エルボー[ベルギー]引退後はブランカ・ブラシッチ[クロアチア]の独り舞台になるかと思いましたが、6月14日の第1戦[ドイツ・ベルリン]でフリードリッヒが鮮やかな優勝。今後が注目です。

訃報・元名騎手の保田隆芳さん死去

 89歳と天寿を全うした保田隆芳さん。ご冥福をお祈り申し上げます。
 6143戦1295勝、史上最年少のクラシック勝利(1938年菊花賞・18歳8ヵ月)、当時最年長のクラシック勝利(1968年皐月賞・48歳2ヵ月)、そして何といっても、JRA史上初の8大競走(皐月賞・桜花賞・オークス・ダービー・春と秋の天皇賞・菊花賞・有馬記念)完全制覇は大偉業でした(のちに武豊も達成)。12年前に調教師を引退した後は、競馬界の重鎮として、昔を語るのに欠かせない存在でした。

 保田さんといえば、競馬界に革命をもたらした「モンキー乗り」があります。アメリカで普及したこの乗り方を教え、普及させたのは、1958年にアメリカ遠征で学んで帰国してからでした。騎手が前傾姿勢になるこの乗り方で馬の負担が格段に軽くなり、スピードが出やすくなりました。まさに競馬の歴史を変えたと言ってもいい出来事です。
 このことは「スポーツ・シンデレラ物語」が落ち着いたら、「スポーツ革命児伝説(仮題)」シリーズで書きたいな。

 このような先駆者の存在を、私たちは今後も忘れてはいけませんね。

テーマ : 競馬
ジャンル : スポーツ

世界陸上出場選手決まる〜初出場を中心に

公式発表資料はこちら
 世界陸上の代表選手39名が決まりました。今回は世界陸上初出場の選手をクローズアップしてみます。なお公式発表では短距離・長距離などとブロック別で発表していますが、ここではわかりやすく、出場が予想される競技を挙げています。

女子
福島千里[北海道ハイテクAC] 100m/200m *
和田麻希[チームミズノ]   4x100mリレー
新宮美歩[東大阪敬愛高校]  4x400mリレー
中村友梨香[天満屋]     5000m/10000m *
小林祐梨子[豊田自動織機]  5000m *
佐伯由香里[アルゼ]     10000m
寺田明日香[北海道ハイテクAC]100mハードル
桝見咲智子[九電工]     走り幅跳び
海老原有希[スズキ]     やり投げ
尾崎好美[第一生命]     マラソン
加納由理[セカンドウィンド] マラソン
赤羽有紀子[ホクレン]    マラソン *
大利久美[富士通]      20km競歩

男子
江里口匡史[早稲田大学]   100m/4x100mリレー
木村慎太郎[早稲田大学]   100m/4x100mリレー
齋藤仁志[筑波大学]     200m
藤光謙司[セーレン]     200m
廣賊儿圈侶脹大学]     400m
上野裕一郎[SB食品]     5000m
岩井勇輝[旭化成]      10000m
吉田和晃[順天堂大学]    400mハードル
鈴木崇文[東海大学]     棒高跳び
池田大介[ウィンドアップ]  デカスロン
清水将也[旭化成]      マラソン
藤原新[JR東日本]     マラソン
藤澤勇[山梨学院大学]    20km競歩
鈴木雄介[順天堂大学]    20km競歩

*マークがついている選手は北京オリンピック出場経験者
マラソン・競歩の代表選手は3月に発表されています。

 総勢25人の初出場は、過去に例がないかもしれません。オリンピック終了後ということ、そして大阪世界陸上と北京オリンピックでの成績低迷を教訓とし、より多くの選手に世界の舞台を踏ませるという深慮遠謀が見られます。

 女子は福島千里を軸にした短距離組が注目。北風沙織がケガの影響で出場を断念したことにより、4x100mリレーは日本新記録組の福島・高橋萌木子・渡辺真弓に、和田を加えるメンバーとなりそうです。
 100mハードルの寺田明日香と走り幅跳びの桝見咲智子、さらに出場選手中最年少、唯一の女子高生出場者である4x400mリレー候補の新宮美歩は、日本陸上での勢いをそのまま持ってきてほしい。マラソンは初出場ながら経験豊富な赤羽が軸か(世界陸上3回目の渋井陽子は本番に弱いからなぁ)。

 男子は初出場全員が世界陸上とオリンピック未経験という本当にフレッシュな顔ぶれです。早稲田大学コンビの江里口と木村に注目。彼らと塚原直貴・平慎士で4x100mリレー出場もありそう。
 長距離の上野裕一郎は待ってましたという感じ。400mハードルの吉田和晃は自己新記録を目指したいところ。フィールド勢唯一の初出場となった棒高跳びの鈴木崇文は、まずは「世界の空気」を思う存分吸ってほしい。
 あと何気に注目なのは競歩勢。フレッシュ組と山崎勇喜らベテラン勢の雰囲気がよければ、上位入賞もあるかもしれません。

 世界陸上は8月15日(現地時間)から。今年も眠れない毎日が始まりそうです。

テーマ : 陸上競技
ジャンル : スポーツ

日本陸上最終日レビュー

女子
△走り幅跳び
 いまひとつ調子の伸びない井村久美子[サニーサイドアップ・旧姓池田]に代わり、5回目の跳躍で国際B標準に達した(6m65)桝見咲智子[九電工]が2連覇。そして念願の世界陸上出場権を獲得。おめでとうございます!
 彼女のプロフィールを見ると、中学生時代から「超中学級」な選手だったようで、そのへんも井村の経歴とそっくり。今後が面白い選手が、また一人出てきました。
 それにしても、桝見が所属している九電工は、もともと長距離の名門。彼女が唯一のフィールド選手なんです。そしてもう一人、長距離ではない九電工所属選手が優勝しています。

△800m
 陣内綾子[九電工]が優勝。記録は2分4秒76と国際B標準にはとどかず、惜しくも2大会連続の世界陸上出場権は得られませんでした。

△400m
 丹野麻美が貫禄の4連勝。そして2位青木沙弥佳、3位佐藤真有と、ナチュリル勢が123フィニッシュ。

△100m
 今日の、そして今大会最大の注目だった100m。しかし準決勝終了後、福島千里が足の張りを訴えて出場を辞退。すでに国際A標準を突破しているということもあり、無理をしない形での棄権だったんでしょう。
 女王不在の中、高橋萌木子[平成国際大学]が11秒34と圧勝。世界陸上出場権を獲得しました。福島も選ばれることは確実なため、世界陸上はこの2人に、渡辺真弓[ナチュリル]が選ばれそう。そして北風沙織[北海道ハイテクAC]を加えた4人で、リレーも狙うはずです。

男子
△400m
 金丸祐三[法政大学]の4連覇を始め、堀籠佳宏[富士通]を除いたファイナリスト7名が大学勢。いよいよ世代交代が本格化しそう。

△走り高跳び
 醍醐直幸[富士通]が優勝したものの、2m31を1回試技したところで棄権。

△100m
 こちらもエースの塚原直貴[富士通]が欠場。王者なき決勝は準決勝で10秒07を出した江里口匡史が10秒14で優勝。2位木村慎太郎の10秒22。2人とも早稲田大学所属。早稲田って長距離だけではないんですね。面白い選手が出てきました。

△10000m
 NHK中継終了後に行なわれたこの競技。優勝したのは岩井勇輝[旭化成]でした。資料によると今年のニューイヤー駅伝に3区で出場して区間賞を獲得。日本大学にいたらしいのですが、それほどぱっとした成績はなかったらしい。さすが旭化成、無名の実力者を掘り起こすのがうまいです。

 
 全体の感想として、オリンピック後の世代交代が目立つ大会でした。特に大学勢の健闘が光ります。北海道ハイテクACほどの躍進ではないにせよ、次次回のテグ世界陸上、そしてロンドンオリンピックを見据えた強化が成功すれば、日本の大きな戦力となることでしょう。まずは今年のユニバーシアードと世界ユース陸上で、世界の壁に大きく揉まれてほしいものです。

テーマ : 陸上競技
ジャンル : スポーツ

日本陸上第3日レビュー

 第1・2日と、BSハイビジョンを翌日録画で見ていましたけれど、今日からようやくテレビ生観戦。

女子
△400mハードル
 久保倉里美[新潟アルビレックス]が平凡な記録ながら優勝。最後青木沙弥佳[ナチュリル]の頑張りもありましたが、実力の差を見ました。

△5000m
 中村友梨香[天満屋]の粘りにはびっくりした。序盤ゆったりした展開だったのも功を奏したか。タイムを伸ばせば、彼女はロードよりトラック向きの選手になりそうです。

男子
△ハンマー投げ
 室伏広治[ミズノ]が貫禄の15連覇。記録はこの大会にピークを持ってきてないからか、73m26と平凡。

△400mハードル
 為末大が欠場で、成迫健児[ミズノ]の圧勝になると思いきや、終盤国際B標準保持者の
吉田和晃 [順天堂大学]が激しく追い上げる。成迫が逃げ切って勝ったものの、タイムも49秒53と49秒台を切れず。大丈夫なの?

△110ハードル
 田野中輔[富士通]が内藤真人[ミズノ]を破り初優勝。初めての世界陸上出場権を得ました。

△棒高跳び
 沢野大地[千葉陸協]が貫禄の優勝。ただ今回は2位の鈴木崇文以下5位まで大学生。世代交代の波がひたひたと迫ってきている予感。

△砲丸投げ
 今日の注目はこれ。
 山田壮太郎[法政大学]が日本記録保持者の畑瀬聡[群馬綜合ガード]を下して初の日本タイトルを得ました。しかも日本記録にあと9cmの18m47。現在大学3年生の山田、今回世界陸上B標準19m90cmには遠く及ばなかったものの、今後大いに期待できる選手です。

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