2008年スポーツこの一年〜その他スポーツ編

 昨日予告した通り、その他スポーツ編を書きます。今回は特に順位をつけず、10項目挙げてみたいと思います。

1 浄化なったのか?各種スポーツ団体
 「中東の笛」によってアジア予選が再開されたアジアハンドボール協会。オイルマネーで支配されてきたことに、IHF(国際ハンドボール連盟)がついに怒りの鉄槌を下した形です。いくらお金があるからといって、競技そのものを歪ませるのはスポーツマンシップに反します。
 日本も批判ばかりしていられない。国際バレーボール連盟へのジャパンマネーも同じことを行なってきました。その中心人物だった会長のアコスタ氏が今年電撃的な解任。私腹を肥やしていた疑いも持たれた彼の辞任は、バレーボールの趨勢を大きく変えそう。
 国内に目を向けてみると、日本バスケットボール協会のゴタゴタ、マラソンで露呈した日本陸連の管理体制の甘さ、刑事事件まで発展した日本相撲協会の一連の騒動、そして日本サッカー協会、日本プロ野球機構などなど、浄化しなければならないものはたくさんあります。かといって国家が介入すると、「モスクワオリンピックボイコット」などのようなことも起きかねない。大きなディレンマを抱えています。

2 金融危機によるスポーツ縮小
 ホンダがF1から撤退や、スバルの世界ラリー撤退したことを始めとして、国際大会および国内大会の参加および開催に暗雲がただよっています。これまで商業主義で拡大を続けてきたスポーツ界は、変化の時を迎えているのかもしれません。

3 車いすテニス・国枝慎吾の偉業
 暗い話ばかりだったので、これ以降は嬉しい話題を書きます。
 2007年の四大大会(全豪・全英・全米・ジャパンオープン)グランドスラムに続いて、今年はウィンブルドンシングルスを優勝、そして本人として最大の目標だった、北京パラリンピックシングルスに見事優勝。「世界の国枝」をまざまざと見せつけました。これは一般のテニスにも大いに刺激となることでしょう。

4 ウィンタースポーツで日本勢大活躍
 箇条書きで。
 △カーリング女子世界選手権でチーム青森が4位入賞。優勝常連のカナダに準決勝で勝利あと一歩まで追いつく。
 △フリースタイルスキー、モーグルで上村愛子がワールドカップ総合優勝。
 △ノルディックスキークロスカントリー、夏美円がワールドカップで初の3位表彰台。
 △フィギュアスケート世界選手権女子シングルで浅田真央が初優勝。
 △フィギュア男子も小塚崇彦がグランプリシリーズ初優勝。今後が面白い選手が現れました。
 △ノルディックジャンプ、湯本史寿が今季ワールドカップ初参戦で初優勝。悪天候により一本の試技だったことを差し引いても快挙であることに変わりありません。ジャンプにやっと新星が生まれました。

5 F1グランプリ、ルイス・ハミルトン[マクラーレン・メルセデス/イギリス]が1ポイント差で初の総合優勝
 一時はフェリベ・マッサ[フェラーリ/ブラジル]が猛追したものの、最終戦のブラジルグランプリで、前の選手がマシントラブルでコースアウトしたため5位にすべり込み。奇跡のチャンピオンでした。記者会見では暴れん坊のマッサが大人の対応をしていたのには感動した。

6 テニス、女子はカムバック、男子は新星登場
 女子テニスはクルム伊達公子が38歳でカムバック。「若手に刺激を与えるため」と言っていたものの、持ち前の負けん気が炸裂し日本選手権優勝。来年は世界挑戦予定。
 一方男子は「エア・ケイ」こと錦織圭が彗星のように登場。「愛ちゃん」との、さわやかロマンスもあり、来年は公私ともに充実してほしいところ。

7 ウィンブルドンテニス男子決勝、またもや伝説的名勝負生まれる
 またテニスの話題。
 ラファエル・ナダル[スペイン]が、芝の王者ロジャー・フェデラー[スイス]に4時間以上の大激戦の末に勝利。「クレイの帝王」ナダルにとっては初の芝コートによる優勝となりました。その勢いで北京オリンピックまで制覇。

8 ゴルフで今田竜二がPGAツアー初勝利
 国内では石川遼のことばかり取り上げてますが(マスコミはいい加減ハニカミ王子の呼称はやめたら?)、こちらのほうが快挙です。青木功、丸山茂樹に続いて3人目の優勝。日本に来ればちやほやされるだけなので、PGAでさらに揉まれていずれはクラシック優勝を目指してほしいところ。

9 ガンバ大阪のアジア制覇、そしてマンUへの挑戦
 ここからはサッカー2題。
 今季のアジアチャンピオンズリーグは浦和有利と思われましたが、持ち前の攻撃サッカーを全面に押し出したガンバ大阪が無失点で優勝。そしてクラブワールドカップでも、マンチェスター・ユナイテッドにガチでぶつかり、5失点したものの3得点を挙げる。まさにサッカー・エンターテインメントを表現してくれました。あとほとんどの人が忘れているかもしれませんが、パンパシフィック選手権でも初代王者に輝いています。

10 EURO2008、スペインが「華麗なサッカー」で40年ぶり王者
 やっぱり泥臭いサッカーより、見た目が美しいサッカーが勝つ方が面白いですよね。EURO後も好調で代表戦今季無敗。FIFAランキングも首位へ。
 次点はロシアの躍進。ヒディンク・カリスマ再び。
 
次点
△ジェフ千葉が大逆転でJ1残留。
△アメフトNFL。ニューイングランド・ペイトリオッツが2シーズンで17連勝で新記録、逆にデトロイト・ライオンズが16連敗でこちらも新記録。

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球界の「ベルリンの壁」

野球界はいろいろ問題を抱えてますが、中でも早急に解決すべきはプロアマ問題ですね。
すでに五輪をはじめ他の競技はオープン化してプロとアマの垣根がなくなっているのに相変わらず国内球界はプロとアマが長年不毛な対立を繰り返し、「野球界のベルリンの壁」と揶揄されている時代遅れのプロアマ規定のために発展を著しく阻害されてます。
本来なら球界は日本サッカー協会のようなプロとアマを完全に統括した国内競技団体の創設を望まれますがそんな機運は皆無です。
プロもアマ団体(社会人、大学、高校)の背後にもそれぞれパトロン(=メディア)がいるので利権が絡んで縄張り争いがあることが余計に問題を複雑にしてます。
いわば国内球界はイラクやソマリアのような無政府状態に等しいです(苦笑)
五輪とWBCのユニフォームのデザインが違うのは派遣母体が異なるからです。
(五輪が全日本野球会議でWBCがNPBです)
そのため国際大会の経験は次の大会には全く継承されてないので大舞台で同じ過ちを何度も繰り返す要因になってます。
統括団体が無いので球場の広さやボールの規格も各団体でバラバラです。
プロ退団者のアマ復帰も近年緩和されているとはいえ厳しい規制が今でもあります。
かつてプロがアマの事情を考慮せずに札束攻勢で秩序を乱した事は真摯に反省すべきですが、アマもプロを蔑視して現在に至るまで敵視政策を放棄しないのは理解に苦しみます。
アマも時代に逆行した独善的な体質を改め意固地にならずにプロと真の和解に応じるべきです。
各団体のパトロンになってるメディアも大局的な見地に立って球界のことを考えて報道すべきです。
エゴを捨てて共存共栄の精神に立たなければ国技同様の扱いを受けている野球も衰退は避けて通れないと思います。
いつかプロ野球選手が躊躇うことなく母校を訪問して後輩と一緒に練習できる時代が来ることを信じたいです。

No title

中東の太鼓さん

柳川事件から48年あまり、プロもアマもエゴを未だに持ち続けていますよね。いまやスポーツでプロ・アマと区別しているのは(興行の意味で区分けしている以外では)野球だけです。
あと、高野連も問題が山積しています。これもメジャーになりすぎてしまった野球の宿命なんでしょうか。若い世代(と選手・ファン)が変化を起こさない限り、衰退は避けられないことだと思います。
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